「ニシアフ」の愛称で親しまれているニシアフリカトカゲモドキは、ぷっくりとした体とつぶらな瞳が魅力的なヤモリです。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)に比べて流通量は少ないものの、近年人気が高まっており、ペットとして飼育する方が増えています。
ニシアフはレオパとよく似た飼育方法で、比較的おとなしくハンドリングもしやすいことから、初心者の方にもおすすめできるヤモリです。
この記事では、ニシアフの飼育方法について詳しく解説します。
- 飼育に必要なアイテム
ニシアフリカトカゲモドキを飼育するにあたり、まずは以下のアイテムを揃えましょう。
ケージ
ニシアフはそれほど大きな動きを必要としないため、ケージは30cmほどのプラケースやガラスケージで十分です。脱走防止のため、しっかりと蓋ができるものを選びましょう。
床材
湿度の高い環境を好むニシアフには、保湿性の高い床材が適しています。ヤシガラや、ソイルなどがおすすめです。誤って食べてしまっても安全なものを選ぶことが重要です。
隠れ家
ニシアフは臆病な性格なので、安心して隠れられる場所が必要です。
ウェットシェルター(中に水を入れられるタイプの隠れ家)を用意すると、湿度を保ちながらニシアフが落ち着ける場所を提供できます。
その他、ウェットシェルターとは別に、乾燥した場所にも隠れ家を設置してあげましょう。
暖房器具
ニシアフは変温動物のため、自分で体温を調節できません。ケージ内を適温に保つために、パネルヒーターや保温球を使用します。
パネルヒーターはケージの底面の一部に設置し、ケージ内に温度勾配をつけるようにします。保温球を使う際は、ケージ内の空気が乾燥しすぎないように注意が必要です。
- ケージ内の環境設定
ニシアフは、やや高温で高湿度の環境を好みます。
温度
温度
• ホットスポット:28~30℃前後
• クールスポット:25℃前後
• 夜間:20~25℃
• 常時30℃前後を目指すのが基本です。
パネルヒーターを設置した場所をホットスポットとし、ケージ内の温度にグラデーションを作ってあげましょう。
夜間は温度を少し下げて、20℃〜25℃を目安にします。
湿度
ニシアフは乾燥に弱いため、湿度を60〜80%に保つのが理想です。
ウェットシェルター内の水を切らさないようにしたり、ケージ内の床材の一部を定期的に霧吹きで濡らしたりして湿度を管理しましょう。
- 食事について
ニシアフリカトカゲモドキは肉食で、生きた昆虫を食べます。
主食
コオロギやデュビア、シルクワームなどの活餌をメインに与えます。
餌のサイズはニシアフの頭の幅と同じか、少し小さいくらいのものを選びましょう。
サプリメント
餌には、カルシウム剤やビタミン剤をまぶしてから与えるようにしてください。
これらの栄養素が不足すると、くる病などの病気につながる可能性があります。
ニシアフは脱皮前や、繁殖期には餌を食べなくなることがあります。あまり神経質にならず、様子を見てあげましょう。
- 飼育のポイント
餌の与え方
餌は毎日与える必要はありません。 アダルト個体であれば2〜3日に1回、数匹のコオロギなどを与えるのが一般的です。
衛生管理
ニシアフは決まった場所で排泄することが多いので、排泄物は毎日取り除き、ケージ内を清潔に保ちましょう。
床材は汚れたら部分的に取り替え、1〜2ヶ月に一度は全体を交換します。
ハンドリング
ニシアフは、レオパに比べると臆病な性格の子が多いです。
無理に触ろうとするとストレスになるため、個体の性格に合わせて無理のない範囲でハンドリングを行いましょう。
最後に
ニシアフリカトカゲモドキは、レオパとはまた違った魅力を持つヤモリです。
飼育自体は難しくないので、今回ご紹介した飼育方法を参考に、ニシアフとの生活を楽しんでみてください。
もし飼育に関してさらに知りたいことがあれば、お気軽にご質問くださいね。
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